Book Impressions 【放課後】 東野圭吾

作品名:放課後

著者:東野圭吾

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1985年に単行本が刊行され、1988年に文庫版が発売された。

 

校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。先生を二人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、先生をナンパするアーチェリー部の主将…犯人候補は続々登場する。そして、運動会の仮装行列で第二の殺人が…。乱歩賞受賞の青春推理。

1986年に「木曜ドラマストリート」でドラマ化された。主演:山下真司

 

感想

 

女子高を舞台とした青春推理小説となっている。

犯人そして犯行の動機は物語の最後まで、まったく予想がつかない。

 

第一の犯行は密室殺人だが、そのトリックでさえも実に巧妙だ。

犯人のとても冴える頭脳におもわず敬服してしまうほどだ。

自分も警察になった気分で、殺害方法の推理を楽しむことができる。

 

物語の舞台が女子高ということで、女子高校生特有の悩み・心理状況も描かれていてとても共感できる部分があった。

(高校を卒業して5年は経つが…。)

 

大人になると忘れさられる感情も思い出させてくれた小説であった。

 

 

放課後 (講談社文庫)

放課後 (講談社文庫)